おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日常76  祖母と誕生日

祖母、祝誕生日。 89歳になった。 まだ、90歳ではない。 今月は、デイサービスでもお祝いをしていただき、とても嬉しそうだった祖母。 母が(祖母にとっては嫁)が間違えて、98歳でしたっけ?なんて言っちゃって。 祖母は笑いながら否定していたけれど、内心…

日常75 祖母の方言教室 その3

田舎あるあるなのだが、ひたすら土地がある。 別に金持ちとかじゃあない。 むしろお金に常に困っている我が一族だけれど、百姓だったので田んぼがある。 なかなか財になり難いので、年々その田ができなくなっている家が増えている。 これが街中とかだったら…

日常74 祖母とお好み焼き

広島といえば、ものすごい割合でとりあえず「お好み焼き」と「カープ」が出てくる。 我が家は別にカープファンではないけれど、普通に応援している一家だ。 「お好み焼き」も普通に好きな一家だ。 ただ、祖母だけはお好み焼きが好きではない…… 祖母がお好み…

日常73 祖母と孫のお茶

貧血の時に、職場のお姉さんから教えていただいた鉄たま。 これを、最近祖母に黙って使っている。 理由はないけど、伝えそびれてそのままというだけ。 それで、最近、口内炎にいいというハブ茶と、ニキビにいいというハトムギを淹れて沸かしている。 もうこ…

日常72 祖母とチンゲン菜

畑の一角に、必ず祖母が植えているのが、菜っ葉たち。 「きすい」ものが食べにくくなっている祖母。 「きすい」とは、嚙みちぎりにくいというニュアンスらしいが、 祖母はたとえで「ガムみたいな」という。 ガムがそもそも噛みちぎるものではないという認識…

日常71 祖母と畑仕事

仕事から、ちょっと早めに帰ると大抵祖母は家にいない。 祖母、畑仕事無事復活。 右手が痛くて、畑仕事ができなかった今年の夏は、相当祖母にとってストレスだったよう。 一度始めると、大抵火がつき、ものすごい範囲の畑の草をとる。 時には耕耘機を使って…

日常70 孫の独り言 ー今更だけど「大家さんと僕」を読んでみたー

今の職場のお姉さんに、孫の生活を話したところ進めてもらった本がある。 職場に入ってすぐだったから、もう半年以上たつ。 図書館で調べたらあったので予約して、忘れた頃に順番が回ってきた。 矢部太郎さんの「大家さんと僕」 孫はあんまりテレビを見ない…

日常69 孫と風邪

10月に入ってから、思いっきり体調を崩していた。 熱は出なかったけれど、1日ごとに症状がずれて絶賛不調週間という感じだった。 まず、ヘルペスが唇にデーンと二つもできてくれた。 流石に、ちょっと恥ずかしさがあって、さっさとネタにしたい気持ちいっぱ…

日常68 祖母と台風の夜に

台風19号、祖母の家がある里山は、強風くらいで済んだ。 孫は今年最大の偏頭痛を食らった。 あまりの強風に、孫は祖母が本当に吹き飛ばされやしないかと心配になる。 祖母は、強風に飛ばされて天国に行けたらいいと、ものすごいブラックジョークを言ってい…

日常67 祖母とお茶

祖母の必需品の一つがこれ。 急須。 台所の机の上に、必ず置いている。 お茶はもちろん、庭でとった自家製のお茶。 夏は、朝一番に沸かしたお湯を使う。 夕方にはもう常温になっているので、夜はそれを使う。 秋は、さすがに冷えてきたようで、毎回お湯を沸…

日常66 祖母と彼岸花

田舎の秋の風景といえば、彼岸花はその代表的なものの一つだと思う。 祖母の家周辺も、あっちこっちに彼岸花。 トンネルの前とか、 川沿いとか そして神社の境内とか。 思わず嬉しくって、帰宅中の車から飛び降りて、写真を撮る孫。 そしてもれなく、夏を生…

日常65 祖母とお花

祖母、実はお花の先生やっていた。 「華道の先生です」と難しい言葉で書かれた、木の門標が玄関入ってすぐのところに飾られている。 お花のセンス、皆無な孫。 だから祖母のそれは、遺伝でもなんでもなく当人の努力なんだろうなと、孫は思う。 面倒くさがり…

日常64 祖母と「おはち」

仏壇や神棚へのお供えものを、この地域では「おはち」という。 祖母の家は、里山とはいえ中国地方だからか、湿気がすごい。 なので、気をぬくとすぐカビる。 「おはち」も例にもれず。 でも、時々そのカビがなんだかとてもかわいく広がる。 ちらし寿司のよう…

日常63 祖母と台所

4月、祖母の家に引っ越してすぐ、祖母に台所を自由にしていいと言われ、 出されっぱなしの道具類を片っ端から片付けていた。 でも、それが実は結構高齢者には良くなかったみたいで。 9月、祖母の家に引っ越しして半年経って、 孫、道具をそのまま同じように…

日常62 祖母とかち栗

春に立ち込めた、臭い臭い栗の木。 秋になり、美味しい美味しい栗の実に。 それもバケツいっぱいに。 まさに、花より団子。(実だけど) それを、祖母は「かち栗」にするそう。 数日かけて、栗の皮がついたまま炒って、そうして外に干すらしい。 まだあとも…

日常61 祖母とかぼちゃ

孫が一番好きな野菜は、これ。 かぼちゃ。 なんと、今年この二つきり。 なぜなら、父が草刈りした際、思いっきり赤ちゃんかぼちゃを切っちゃって。 さらに、今年はかぼちゃの出来が悪くって、苗がうまく根を張らなかった。 だから今年はこれっきり。 大好き…

日常60  祖母とめんこい仔馬

趣味が伝承なので、「わらべうた」にも自然と興味が湧いていくる孫。 祖母も、世代が世代ではあるので、演歌のほかに口ずさんでいるのは、 もっぱらそういう類のものだと、孫は勝手に思い込んでいた。 祖母が一番好きな唄、実は軍歌だったことに最近気付いた…