おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

日常7 ほーほちぇちょ。

GWに母が畑から採ってきたお花。名前は聞いたけれど忘れた… 里山生活を2ヶ月して思うのは、都会よりも音が多いということ。 夜、寝る前に大合唱しているカエルたち。 どう考えてもコウロギとしか考えられない音。(春にもいるのか?) 電子音みたいなビービ…

日常6 ある日の午前中。

朝起きて、おはようよりも先に祖母から一言。 「今日は何出?」 私の仕事はシフト制なので、日によって早かったり遅かったりする。 遅い日は午前中いっぱい家にいることができるので、そういう日は5月は大体祖母の畑仕事の助手になる。だから私の出勤時間を…

日常5 ひっくり返って。

祖母がこけた。 8年くらい前、庭でひっくり返って背骨を折って、 「どうしょーものぅなって思わず『おかあさーん』ち叫んどったよ。人間、どうしょーもなくなったらの、年も外聞もなくなるんじゃねえ」 そう言っていたのがとても印象的だった。 祖母が「おか…

日常4 スキキライ

仕事から帰宅すると、祖母が大量の豆をむいていた それもすごい速さで。 祖母と私は、スキキライが基本真逆。 米が好きな祖母と、あんまり得意じゃない私。 祖母は牛乳でお腹を壊すが、私は乳製品大好き。 そして、祖母は豆が大好き。私は大っ嫌い。 そんな…

日常3 苗から田植えへ

冬の間、祖母は寒すぎて動かなくなるらしい。 まるで冬眠するように、こたつに入ってひたすら春を待っている。 そして、四月になると少しずつ身体を動かして、時々ボケてきたとか頭がおかしくなったなど言いながら五月を迎える。 ボケたなんて本当に冗談だと…

日常2 朝からいびせぇ…

朝からムカデと格闘。 前回、叫ばないと書いたけど嘘です、ごめんなさい。 大声で叫び、通じない文句をひたすら並べまくる始末。 格闘といっても私は火挟でつまんで出すだけ。 なぜかすでに弱っていて、それをつまむだけなのに、めちゃくちゃ気持ち悪い。 祖…

日常1 朝からお茶づくり

「バチバチ言うまで煎りんさい」 「これでええ?」 「あーもうボロになっとるじゃないね」 「えー」 「量がすくないけぇよ」 「そんなのわかんないよぉ」 「ほれみ、全部粉々じゃ」 「………(ふてくされる私)」 茶葉と煎るときの道具 しょっぱなから喧嘩のお…

おばばと暮らしてみた

おばば 白髪頭に、80度くらい曲がった背骨。 こんがり日に焼けた肌は、しわはあるけれどツヤッツヤ。 ただでさえ方言まみれの口調は、性格的な口の悪さもあり、外面のない家の中ではときどき結構な凄みがある。 それが、私の祖母。 御歳88(今年で89、でもこ…