日常68 祖母と台風の夜に
台風19号、祖母の家がある里山は、強風くらいで済んだ。
孫は今年最大の偏頭痛を食らった。
あまりの強風に、孫は祖母が本当に吹き飛ばされやしないかと心配になる。
祖母は、強風に飛ばされて天国に行けたらいいと、ものすごいブラックジョークを言っていた。
冗談が言えたなら、それは祖母が元気な証拠なので、ちょっと安心する孫。
(ただ、ニュースで転倒した人がいると聞いて、実際本気で笑えなくなる孫)
台風の前後、祖母はテレビの前にずっといる。
九州と関西、そして中部にいる孫たちが大丈夫かと、チェックするためだ。
そして、大丈夫だとわかったら、今度は千葉の人たちの心配をする。
どうすることもできないけれど、心配している。
朝起きて、千葉は大丈夫かね?という。
あまりにもいうから、知人友人でもいるのかと思ったら、全然いない。
それでも、心配していた。
千葉の人が、無事でいますようにと、願うことしかできないけれど。
祖母と一緒に、孫も思う。
台風19号が去った後の夜は、晴天と言ってもいいくらい明るかった。
もう、大きな災害がありませんように。