おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

日常65 祖母とお花

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祖母、実はお花の先生やっていた。

「華道の先生です」と難しい言葉で書かれた、木の門標が玄関入ってすぐのところに飾られている。

 

 

お花のセンス、皆無な孫。

だから祖母のそれは、遺伝でもなんでもなく当人の努力なんだろうなと、孫は思う。

面倒くさがりだけど綺麗好きな祖母は、一人で暮らしていた時から玄関にお花を飾っていた。

 

今も毎日じゃないけど、庭に花が咲いたら必ず玄関に飾る。

それは、孫にとっては密かな楽しみになっている。

 

だって、孫は絶対できないし。

できてもせいぜい一輪挿しだ。

 

 

 

おお振りの花と、たくさんの小さな花が仲良く一つの花瓶に入っているのは、孫にとっては奇跡を見ているような気持ちになる。

 

 

 

だからうちには花瓶が大量にある。

悲しいのは、祖母以外それを使いこなせないということ。

何か別の使い道ないかなあと、習う気ゼロな孫は思う。

 

 

 

(女子校だったので、お花の授業も経験しているのだけれど、先生からセンスゼロ、才能ゼロのお墨付きなうえに、致命的なのは、孫は花瓶に生けるのが好きじゃないので、お花は諦めている)