日常37 祖母の手
最後の入院準備に爪を切る祖母。
祖母の中指は、和裁のときに針で傷つけたのが原因で、
先っぽを切る大手術をして、亡くなっている。
だけど、当時のお医者さんが「若いケェ」と爪をくっつけてくれたそう。
その爪は祖母にしか切れない。
その手を、今日手術した。
手術は局部麻酔で済んで、無事諸々終わって、若干アドレナリンが出てるのか、起きあがって大丈夫よーと言ってくれた。
とりあえずは、一安心。
麻酔が切れたら痛いだろうなあと、孫は想像して、自分の痛くない手首を押さえていました。