おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

日常23 祖母とパン

 

 

今回も喧嘩ネタ。

 

孫はもともと玄米が大好きなのだが、祖母は白米が好き。

好みが真逆の2人だけれど、パンは2人とも好き。

 

ただ、このパンの種類で時々喧嘩をする。

 

 

 

 

 

 

つけ置きしている玄米が、時々いい具合に発酵し始める。

ずぼらな孫だけれど、勿体無い精神も併せ持っているので、この発酵した汁で酵母菌を作ってみた。

始まりは、友人から教えてもらったのがきっかけ。

職場の人からも改めて色々教えてもらったら、それが案外うまくいってしまって。

 

 

それから玄米の酵母パンにハマった孫。

硬いパンが大好きなので、そりゃもうどハマり。

 

ただ、祖母は硬いパンが食べられない。

それは歳のせいでもあるのだろう。

だけど、まだまだ顎がちゃんと機能してくれる孫は、時々は硬いものが食べたいのである。

 

孫が、うまいうまいと自画自賛している手作りパン。

祖母は硬いから食べない、というか食べられないパン。

 

 

なんちゃってパンだから、型にも入れずに焼いているので、見た目がUFOっぽいから「UFOパン」と命名しているのだけれど。

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UFOパン



 

このUFOパンを挟んで祖母と喧嘩。

 

 

「あんたな、年寄りと住んどるんじゃけえ、硬いもんが食べられんの覚えんさいよ」

「いやいや、たまには私も硬いもん食べたぁもん」

「硬いもんは食えん」

「じゃけえ、ばあばにはちゃんとやわこい(柔らかい)の買ってきょーるじゃろうが」

「今日はなぁよ」

「……ごめん、買い忘れたわ」

 

 

 

とまあ、こんな感じだけれど、この玄米はうちの田んぼで育てたお米。

それを、この間つんだベリーのジャムと一緒に食べるのが、最近の朝ごはん。

それだけ見ると、すごいカントリーな朝ごはんだけれど、パンの見た目がイマイチ、愉快この上ない。

出来上がりの姿に、孫はいつも大爆笑。

面白いからまあいっか、と容器なしで作っていたけれど。

そろそろちゃんとパンの型を買うか否かが、目下悩み。

喧嘩しているのに懲りない孫である。

 

 

 

それぞれが言いたいことを言い、好きなように暮らせるのは、多分「祖母と孫」だからかもしれない。

 

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朝ごはん