おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

日常22 祖母と玉ねぎ

 

 

結構、祖母と孫は喧嘩している。

それもしょっちゅう。

 

だいたいは、孫のだらしなさに耐えられず、祖母の口調がバリバリの広島弁のオラオラ系になって、孫がそれにイライラして言い争い、という流れ。

 

ようは2人とも強情なのである。

 

そして、2人とも飽き性なのか、すぐにその強情さは沈静化される。

 

 

ただ、ここ数日ずっと冷戦状態の案件がある。

 

 

 

 

「トウのたった玉ねぎ」だ。

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トウのたった玉ねぎたち

 

とう立ち」というのが一般的のよう。

 

玉ねぎの蕾、いわゆる「ネギ坊主」ができちゃった玉ねぎのこと。

この蕾、個人的には見た目が可愛い。

なんだか、ナウシカの部屋に咲いてそうなお花。

 

ただ、これがついちゃうと玉ねぎに芯みたいなのができてしまう。

これがまた美味しくない。

ただただ硬い芯なので、どうしようもないけれど、その部分だけを取り除けばそのほかは普通の玉ねぎと変わらない。

 

 

この「トウのたった玉ねぎ」がまずいということで、捨てる捨てないの冷戦が開戦している。

 

全然食べられるから捨てたくない孫 VS   筋筋しいものが食べにくいために捨てちゃいたい祖母。

 

 

ということで、ここ数日、ずっと夕飯は玉ねぎ。

カレーはもちろん、大量消費できるということでドレッシングも作ってみた。

個人的には新玉のステーキ風が一番美味しかったけれど、どれもこれもイマイチな祖母。

まだまだ大量にある…というわけで、玉ねぎ対策に明け暮れている今日この頃。

 

全然食べられるんだもの、どうにかして救済処置を!

と、思い大量に千切りして冷凍作戦をとってみたものの、当の玉ねぎから催涙ガス並みの攻撃を受け大泣きの末5玉で敗走……

 

助けたい相手から攻撃受けて結構心が折れたので、今日は大量に圧力鍋へ投入し、加熱。

 

たったそれだけ。

 

 

 

 

 

 

なのに、祖母から一言。

「やおうて(柔らかくて)うまいわ、これいいわ」

 

 

 

 

圧力鍋様様。

トウのたった玉ねぎたちは、とうぶん圧力鍋で処理される方向になったとさ。

 

 

 

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大量発生している芯の部分たち