おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

日常2 朝からいびせぇ…


朝からムカデと格闘。

前回、叫ばないと書いたけど嘘です、ごめんなさい。

大声で叫び、通じない文句をひたすら並べまくる始末。

 

格闘といっても私は火挟でつまんで出すだけ。

なぜかすでに弱っていて、それをつまむだけなのに、めちゃくちゃ気持ち悪い。

 

祖母は祖母で20センチありそうなムカデとこの間は格闘。

あの勇猛果敢な祖母でさえ、ムカデを見かけたら親の仇のように叩く。

真っ二つになったムカデを指差して「ほれ見てみ」と小学生が自慢するようにいい、さらに好きな子をいじめるように嫌がる私にムカデを投げつける。

 

ぎゃーぎゃーひとしきり騒いで、ゲラゲラ笑いこけて、泣き言を言って。

祖母の平穏で静かな日常は崩れ去ってしまい、時々疲れてないかしら?と思う。

 

今日もお茶の葉作りから一日がスタート。

あいにくの曇り空だけれど、新芽は待っちゃくれない。

玄関にお茶の葉を並べ、ついでだついでだと荷物運び。

「あんたも疲れるわなあ、ばばの面倒だけかと思えば、畑の面倒、田んぼの面倒までせにゃならんのじゃけえ」

と、ぼそり。

 

私が思うように、祖母も祖母で気にしてくれているので、とりあえず、私たちは喧嘩しつつも円満なのかな?

 

しかし、朝からムカデにぎゃーぎゃー騒ぐ私に、「ムカデの方がいびせぇてかなわんよ」と。

ーーームカデの方が、怖くて死んじゃったんじゃね?なんて意味。

そこからギャーギャー再び口喧嘩もどき。

 

「いびせぇのは私じゃあ!」

「投げられるもんなら投げてみんさい」

「コンニャローーーーーできんわ!」

 

朝から騒がしい祖母と孫の一幕でした。

 

f:id:nozomikayaki:20190521101503j:plain

庭のさくら