おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

日常5 ひっくり返って。

祖母がこけた。

8年くらい前、庭でひっくり返って背骨を折って、

「どうしょーものぅなって思わず『おかあさーん』ち叫んどったよ。人間、どうしょーもなくなったらの、年も外聞もなくなるんじゃねえ」

そう言っていたのがとても印象的だった。

 

祖母が「おかあさーん」と叫んでいた頃、私は母と伊勢神宮へ行っていた。

二人とも神社仏閣好きなので、きゃっきゃきゃっきゃ楽しんでいた。

あの頃は、電話で祖母が転けたとか、背骨を折ったとか聞いてもぜんぜん不安にはならなかった。

この間、祖母が転けた。

お茶っ葉をつもうとしてひっくり返ったそう。

ハミ(蛇)を気にして足元しっかり見すぎてたんだとか。

何をどうしっかりしたら転けるんだ。

 

それでも、地面が草で、受け身をしっかり取れていたようだし、怪我もないし、何より本人がネタのように話すから、まあいいやと思った。

それに、今日は「おかあさーん」って叫んでないみたいだしね。

 

でも、今はやっぱり不安になる。

だから一緒に住むことにしたんだけどね。

たとえ転けても、見つけてあげられるように。

たとえ死んでも、その日のうちに見つけてあげられるように。

 

ちょっと今日はしょんぼり気分な日記になっちゃった。

 

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ブログの内容とは関係ないけれど、相変わらず豆の消費がおいつかいない。