おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

日常97  おばばと暮らせば、続いてます。

 

 

いとこさまに、「10月から再開します」と宣言して、

なんと、20日も経ってしまっていた。

(いとこさま、編集者のようである)

 

 

 

 

孫、論文を書いてました。

それが雑誌に掲載されるかは、実はまだわからない。

だから、正直「書きました!」とは言い難い。

 

 

 

ただ、めちゃくちゃ、頑張りました……

社会人で、論文書くって本当なめてました……

こんなにしんどいとは思わなかった……恥ずかしい。

 

 

 

でも、なんというか。

この疫病が流行るなか、孫がそれでも(一応頑張って)やってる姿を見た家族や祖母が、

めちゃくちゃに協力的で、ずっとずっっと応援してくれてたんです。

それが、一番嬉しかったです。

 

 

 

 

 

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桜はすでに冬模様



 

 

 

 

 

論文書いてる間も、祖母との暮らしは続いていて、

まあ、衝突ももちろんあったけど。

おかげさまで、一年以上経って初めて、祖母って人間をわかってきた気がする。

 

はじめは、「孫のおばあちゃん」っていう存在としてみてたなと。

孫にとってこの人は、未来永劫「孫のおばあちゃん」なんだけど、

 

 

 

 

そばが嫌いだったり

思ってることをすぐ言わないで、後でたくさん愚痴ったり

草刈りが三度の飯より好きだったり

お茶は自分が作ったものじゃないと飲まなかったり

ありがとうとごめんなさいは、たっぷりいうところとか

 

 

 

 

そういう個人としての要素を見つけるたびに、

この人は「孫のおばあちゃん」だけど、

ひとりの人間として、ここに生きている人なんだなと、

今更だけど、当たり前だけど、ものすごく実感して。

 

 

だから、またブログという形で書いていこうって思った。

この「人」が、生きて過ごした時間は、やっぱり面白い。

祖母の語る「日常」は、やっぱりどこか孫にとっては「朝ドラ」に近くて。

それなのに、祖母のいる今は、孫ももちろん生きてる今で。

 

 

 

 

そばが嫌いなのは、戦中にそればかり食べたから。

後で愚痴るのは、村で生きていくための処世術で、

ずっとずっと百姓の暮らしをし続けていて

食べるものも、着るものも、暮らすために必要なものはほとんど「作って」きた人で

たくさんの人の最期をゆっくりたっぷりお世話したから、

自分が後期高齢者になった今、絶対に感謝は忘れないようにしている。

(周期的に、疑心暗鬼にはなるんだけどね)

 

 

 

 

昭和、平成、令和を生きた祖母と、現代っ子な孫の仁義があったりなかったり日常。

また、更新していきますので、よろしければお付き合いください。