おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

日常81 祖母とカメムシ

 

 

秋…奴らの季節がやってきた……

どこからともなく漂ってくる鼻につく匂い。

 

存在を主張しまくるやつらは、とにかくトロい。

お陰で?いくら虫嫌いの孫でも退治ができるまでに慣れた…

 

カメムシ、別名ホウムシ。

 

まじこいつらどうにかならんもんかと、孫はひたすら色々試している。

祖母は、ペットボトルに貯める派。

孫はそんな爆弾持てないので、ひたすらガムテープで捕まえる。

 

ガムテープの素晴らしいところは、奴らの姿を見ることなく包めること。

さらに奴らが匂いを出すことなく捉えらえる。

 

ただし、それは見つけることができればの話…

 

 

 

 

孫、家の中で一番トイレが怖い。

トイレのお化けより、カメムシが怖い。

子どもの頃、まだ、うちがボットン便所だったとき。

ドアノブにも、便器にもカメムシがいて恐怖に泣きわめいた記憶がこびりついている。

 

 

 

なんでか、祖母が掃除をした後のトイレは奴らの匂いに満ちている…

どこにいるのかわからない、奴らが見えないトイレ…

孫、いい歳こいて悲鳴をあげながらトイレに行く。

 

 

 

臭いのに! いない!!! なんで!?

 

 

 

そんな孫、本日人生最大のショックを味わう。

とうとう、洗濯した靴下に足を入れた瞬間、やつとばったりしてしまった…

トイレで見えないのに臭うなんていう状況に、慣れたのがいけなかった…

そう、人間、どんなに嫌いでも苦手でも、慣れてしまうんだ。

そして、慣れた頃に痛い目を見るんだ…漫画のような一連の流れを、身を以て体感した孫。

 

靴下の中にいた奴は、それはそれは驚いたようで、あの独特の匂いを放ち、

生まれて初めて、奴に触れた孫は、それはそれは驚いて、泣き叫ぶ、齢30歳である。

 

 

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トイレのタイルは、レトロで可愛いと思う孫。



 

 

夜、泣き喚き、知っている罵詈雑言をカメムシに浴びせまくって

ガムテープに包む孫。

 

 

 

 

その間、祖母はというと。

笑っておりました。

それはゲラゲラと。

 

 

 

 

「人間じゃのうて、カメムシにモテよるなあ」

 

 

 

なんて毒まで吐いてくる祖母に、何もツッコメない孫。

 

 

 

 

誰か、カメムシ撃退法をご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ孫までご一報ください。

切実に。

ただ、それでも今年は少ないみたい。

ご近所さんも、職場の人も、孫自身も覚悟していたほどではないなあと思いつつ。

それでも、嫌なものは嫌だもんなあ…

 

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トイレの壁は土。