日常80 祖母と料理
料理嫌いな祖母。
なんとなんと。
最近、孫の夕飯を作ってくれるようになった。
もう、本当に、3ヶ月前の自分に教えてやりたい。
努力は実るぞー
おばばの落ち込みは永遠じゃないぞって。
今でも、祖母と孫の料理は別々だけれど、
孫がお弁当作るときは、祖母も食べられる柔らかいものや煮物を作っておいておく。
最近は、祖母までそれをやってくれるようになった。
今日は、昨夜の魚が美味しかったとのことで、少し余らせてちらし寿司に。
ちょっと前には、今年の残念な出来のジャガイモたちを使ってポテトサラダ。
そして毎回、必ずと言っていいほど「口に合わんかもしれんけど」って
ちょっと一歩引いた言葉を添えている。
料理が苦手な人独特の、ちょっと自信なさげな言葉と、
孫が食べるかもしれないっていう思いつきから、孫用にも分けておいてくれた器。
その自信なさげな言葉と思いつきが、なんだか祖母が表現する優しさなのかもしれないと、
思いながら食べる、初冬の夕飯。