日常79 祖母と買い物
最近、夏のあの日々がなんだったのだろうというくらい、祖母と孫は穏やかである。
祖母が病院へ行くのに、普通に孫を頼ってくれるのだって、
3ヶ月前とかだったら想像できなかった。
少しずつ、互いの「気の遣い方」がわかってきたし、
それぞれの心地の良い「ズボラさ」の塩梅が肌でわかってきた感じなんだろう。
多分、ちょっとずつ変わってきているんだとも思う。
病院の帰りに、お店へ寄ることだって、実は結構大変な変化。
前は体がしんどいって理由で、病院と家の往復だけだった。
今も、畑仕事やったあとは手が痛い痛いと言っているし
お医者さんから、50パーセントしか治らないと言われたことだって忘れている。
それでも、買い物に行こうという気持ちが出てきている。
孫、心の中で合唱…
よかったよかった。
落ち込むことも、それが永遠のように見えて実はちゃんと回復してくれることも
自分のことだったなら、なんとなくわかっている。
自分が思っているより弱いこととか、想像以上にズボラで能天気なこととか。
でも、目の前の「家族」が弱っていると、こっちは辛抱強く「耐える」ことしかできない。
弱っている間は、それは祖母の一面でしかないから
そうじゃない元気な時を信じて待つしかない。
機嫌の悪いときは、それが永遠のように感じても
そうじゃなくなることができると、祖母自身を信じて待ってあげることしかできない。
まあ、実際は、信じてたとか大層なことはせず、
孫が楽しく暮らすことを考えていただけだけど。
おかげさまで、今日は買い物に2人で行けた。
祖母はモノクロな服か、お花模様がお好きなのも、
今日初めて知った。
まだまだ、知らない祖母がいっぱいだ。