おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

日常87  おばばと平和協定 その2

 

 

 

(同じブログをあげてました、ごめんなさい。あっちゃーw)

 

 

個人的に、連絡くださった方々、ありがとう!!

返信できてないのは、ただ家にネット環境がないからってだけです!

孫が、ネットをみれるのは外出中だけなので(これも色々試行錯誤と祖母と要相談した結果)、家では何もしておりません。

 

つまり、孫の怠惰です!!!

でも、必ず返事します!!!

めっちゃうれしい。ありがとう。

 

 

 

 

結局、祖母の言葉としてここに書くと、どうしても誤解がある気がして書いては消しを繰り返してました。

ここで呟いてる孫目線で、祖母が言った言葉を書くと、

それはやっぱり偏った言い方な気がする…孫に有利な書き方言い方というか、ね。

 

だから、孫が解釈した祖母の言葉として、書こうと思います。

 

なんというか、結局、祖母はバリバリに高度経済成長期を生きてきて、

そのもっと前の天皇陛下がまじで「神様」だったときも知っている人だから、

どうしても、孫の考え方と違う。

 

 

 

 

 

それに対して、孫はまじですごいなーって感想しか抱いてないんだ。

 

 

 

 

 

それを、祖母は信じられなかったってだけだったんだ。

 

 

 

 

 

 

そういうのってさ、多分他の人間関係にしても同じなんだろうなって、思います。

 

 

 

 

今日も長いぞー。

 

 

 

f:id:nozomikayaki:20200308090209j:plain

梅が満開になりました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パッと、言葉が出てくるかと思いきや、祖母本当に言葉濁しまくる。

 

だから、正直、最初は何が言いたいのかわからなかった。

 

この時、孫は本気で嫌われたと思っていた。

だけど、出て行けと言われても出ていかないぞ、という鋼の決意をすでに抱いていたので。

直せられるものがあるなら直そうかな、ってすごく寄り添う感覚でいたんだ。

まじで。本当に。

 

 

 

 

ただ、やっぱり、人の心ってわからないもので。

祖母が思っているのは、まじで全く私が思っていたことではなくて、本当に全く違う視点だった。

 

 

 

 

 

 

 

簡単にいうと、祖母は孫に「介護」をして欲しかったようだった。

 

さらに、お金がないから、祖母のお金目当てで帰ってきたと思われていたようで…

 

そんな甘える孫を谷に突き落とす気持ちで、一人暮らしを一度してみたら、社会の厳しさを実感するのではないかと、思ったらしい…

 

で、孫に考えていること、思うことをちゃんと話して欲しいと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孫、目から鱗

 

まず、あーやっと孫話してもいいのね、と安堵した。まじで。

 

孫は、夏からまじで自分のことを話さなかった。

 

それは、確かに極端かもしれなかったけど。

 

「孫からの情報がしんどいから、話されたくない」と言われたら。

 

意地とか売り言葉買い言葉とかじゃなく、あ、言っちゃダメなんだなって、孫はなったんだ。

 

 

 

 

だから、おーここにきてとうとう祖母も孫のことを聞いてもいいかなと思ってくれたのか、とまじ安堵。

安堵が過ぎて、もうほかはどうでもいいくらい(どうでもよくない)

 

 

 

まあ、ぶっちゃけ、孫の言葉が祖母に届いてないから、こじれていることはわかっていた。

だから、祖母が聞く姿勢になってくれさえすれば、大丈夫って、孫はまじで思っていた。

 

 

まあ、嫌われちゃってたら、それはまた別問題だから、しょうがないなーがんばろうーくらいに。

 

 

 

 

実際は、祖母のTHE★勘違いでしかなかったわけで。

 

 

 

なんでだろうなー

どうして、ここまでひねくれて考えるよーと孫は思う。

 

 

 

 

 

嫌われたわけではないことも、話の節々でわかるから、

まじで今節丁寧に話した。

 

 

と言っても、孫は帰った時から、ブログでも書いているように、まじでずっと「介護はしないよ」って話してる。

だって、あの人、介護いらないもん。

したら、まじでキレるんだもん。

だったら、祖母を高齢者として扱うよりも、祖母個人として扱う方がいいと思っていた。

 

それをさ、なんでか「介護って言ったら自分が悲しむと思って、そう言ってないだけなんだな」と解釈していたようで……

 

 

 

 

まあ…普通は? もしかして、そうするのかな…?

 

 

 

 

普通は、わからないから、とにかくお金のことも結構赤裸々に話す。

研究についてもとにかく計画があるからって話す。

祖母が死んだら、ここから出て行く気満々だし。

別に土地が欲しくているわけじゃないし。

祖母の遺産がないことも知ってるし。

あったところで、孫に分配がないのも知ってる。

というか、むしろお金が欲しいなら、孫はこんな田舎にいないし…

 

 

 

と、ものすごーーーーーーく丁寧に、ちゃんと自分のことを話した孫。

 

 

 

それを聞いた祖母、いやあのクソババア、まじなんて言ったと思う…

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前、あれ全部本心なんか…馬鹿だのう」

 

 

 

 

 

 

 

いや、いやいやいやいや、疑う祖母こそなんなよの…

 

 

 

 

 

 

祖母、改めて、孫を馬鹿認識する。

 

 

 

 

 

 

まあ、馬鹿でもカバでもなんでもいいよ、孫はおばばが思っていたような犯罪一歩手前みたいな考えしてないって、わかってもらえたならさ。

 

 

 

祖母は、きっとすごーくたくさんのことを、考えなくてはならなかったのだろう。

誰かの目線を、ものすごく気にしなくてはいけなかったのだろうし。

きっと、自分の本心と違うことを言わなくてはならないのを、ものすごく我慢してきた人なんだろうなと思う。

 

 

 

だから、孫の言葉の裏を読もうとしたんだと思う、傷つかないために。

孫のことを見た人や周囲から、あそこの家はちゃんと躾してないって、評価されたくなかった(これはまじで言ってた)。

祖母は、グッと我慢して、周囲をよくみて、動ける人だったんだと思う。

 

 

 

 

 

孫は、そこまで自己評価低くないから(昔は低かったよ)自分をアンポンタンとは思うけど、馬鹿とは思わない。

考えなしではなく、他人との距離感をものすごく考える機会があったから、

少し引いた考え方が身についているだけだ。

祖母の問題を、自分の問題にしない考え方なだけだ。

 

 

孫は、祖母が抱えてる問題を、自分で解決するって信じていたし、

もし、できなかったとしても(この場合、孫が嫌われて関係が最悪になるところまで考えてたw)祖母が心配していることも、祖母の中の迷いや悩み、葛藤を、孫がどうにかする問題ではないって思っていて。

祖母はものすごく合理的な人だから、まじで人道を外さない限り、筋の通っていることは許してくれるし、気にしない。

もし、そういう考えでいることができなくなっているのだとしたら、

意味不明な妄想と不安でいっぱいになっているのなら、

もうそれは、頭の病気か今はそういう状態なんだろうって思っていた。

 

 

 

 

他人の痛みや経験を、奪ってはいけないっていうのが、孫の持論。

だから、孫にできるのは、できるだけ、祖母が祖母自身で身の回りのことができて、好きなことを死ぬギリギリまでできるように、見守ってあげることだと思っている。

 

 

 

 

実際、孫は医者でも福祉士でもないし。

 

 

 

 

健康な人でも、調子よくないときがあるし、大抵気付かないうちに回復する。

それと同じで、祖母はどんな状況になっても、たぶんどこかの段階で、

祖母自身に戻るだろうと思っていた。

戻ったとき、祖母は自分の気持ちをちゃんと伝えてくれる人だって信じていた。

 

 

別にね、祖母が孫を嫌ったまま死んだって、孫は祖母の人生を信じてたよ。

 

 

だから、その間、孫はひたすら自分が楽しいと思うことをやり続けていた。

孫まで不機嫌になるわけにはいかないしね。それ一番最悪のシナリオ。

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、この自分の感覚に至るまで、ものすごーーーーーーーーく孫も自分と向き合ったのだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

孫は、祖母が孫を嫌わないって、思ってない。

むしろ、多分自分と違う生き方し過ぎて気持ち悪いくらいに思われてそうだし。

 

でも、孫は祖母が柔軟すぎるくらい柔軟で、筋さえ通っていれば

時代とか世間とか本当はあんまり気にしないタイプなんだろうことも知ってる。

 

 

だから、孫のことをちゃんと話して、聞いてくれればわかってくれると信じていた。

 

 

 

 

 

まあ、今回は完璧そのまんまで、孫はなんかどっかに脚本あったかなって思ったくらいだけどね。

 

 

 

祖母が選んだことを、否定しないことは今も変わらない。

それは、祖母が自分の気持ちを大事にした結果の選択なら、多分本人が一番納得できることだから。

 

祖母がした家の仕事を、孫は毎日言葉にして感謝してる。

それは、もう毎日の報告のように祖母が言ってくれるようになったし、まじでありがたいし。それが苦になったら、いつでも頼っていいからねと、孫もその時言えるから。

 

指示もしない。祖母のため、という考え方がそもそも孫には及ばなさすぎるw

〇〇のためってのが個人的にすごく苦手ってのもあるけど。

祖母が、考えることをあまり奪いたくない。

 

でも、むやみに謝るのはやめた。

今日のことを、孫も話すようになったし。

どんな勉強を必死にしているのか、熱く語るようになった。

 

まあ、おばばがめんどくなって聞かなくなるパターンも多いけどね。

 

 

 

 

孫は、今も、おばばの昔話が好きだ。

この半年、おばばを「マジこのくそばばあ」と思いはしてもw

嫌いにはならなかったな。

孫に、おばばの常識を押し付けられることも多々あったけど、それよりも、

おばばの柔軟性の方が、すごいからかなあ。

 

だからこそ、昔の暮らしをすごく覚えているんだと思う。

昔の暮らしの不合理さとか、めんどくささとか、変えた理由がしっかりあるから、今の暮らしがある。

 

 

 

 

さて、この半年、ひたすらおばばが自分に戻ると信じて、

孫は不機嫌にならないように、ひたすら自分にとって楽しいことをした。

それが、たまたま研究っていう手段だったのだけど。

 

孫がひたすら好きなことに打ち込んだこの半年。

なんと、今年、まじで論文を寄稿させてもらえることになった。

 

 

 

好きなことって、続けるもんだなと本気で思った。

 

 

 

それから、なんとおばばと孫、喧嘩もなくなったんだよね。

 

 

 

祖母がどういう気持ちで孫と一緒にいるのか、今だって正直わからないけれど。

それでも、祖母が孫を嫌いじゃなくって、孫の言葉を素直に聞いてくれているのがわかるから。

 

 

だからさ、もう馬鹿でもなんでもいっかなと、思う孫。

 

 

 

 

 

 

長文、乱文、失礼いたしました。

ここまで読んでくれた人は、本当にありがとうございます。

握手したいくらい。

 

 

 

 

今日も、祖母は元気です。

孫も、とっても元気です。

 

 

 

 

おばばと暮らして、

一番大事なのは、相手のために「いいこと」を押し付けるんじゃなくて

自分と向き合うことなんだなって、本気で思ったよ。

 

f:id:nozomikayaki:20200308073330j:plain

おばば