おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

日常44   おカラスさんのこと vol.5

 

 

今日も孫趣味。

祖母は昔のことに全く興味がないのですが、孫は昔のことに興味があります。

 

 

 

どんな場所にも孫のような変人はいてくれるはず。

そんなわけで探してみました。

この、超過疎化エリアの研究会。

 

 

 

探してみた、と言ったのですが。

ちょっと語弊があります。

探してみようとしていたら、紹介された、というのが本当。

 

 

 

とりあえず、職場の人、道で出会った人、隣近所とにかくありとあらゆる場所で、「郷土に興味がある」と言いまくっていました。

若い(といってもアラサー)女が田舎に急に現れれば、小さな町なのであっという間に噂が広まります。

ありがたいやら、ちょっとおっかなびっくりな部分もありますが。

 

そんなわけで、あっという間にご紹介していただく運びとなりました。

職場のおねえさんのご家族が会の一員という、まあ田舎なので世間は狭いも何もない。

とにかく、引っ越した次の月には会合に参加させていただきました。

 

 

 

 

その名も「山里研究会」

 

 

 

里山の間違い?と思わず脳内補正してしまいそうですが、

「やまさと」です。

というのも、中世期の資料『厳島文書』中にて、このエリアは「山里」と明記されているのです。

昨日の記事にも書かせていただきましたが、孫の住むエリアは瀬戸内海・宮島の対岸にあたるエリアです。

対岸といっても、そこから峠をこえて、山をこえ、車で1時間ほど走らせないといけませんが。

江戸時代になると、資料群からこの「山里」という名称はほとんど消えてしまいます。

中世のごく限られた時代に呼ばれた名称ですが、資料として残っている最も古い、この地を表す言葉です。

 

 

それを会名として、活動されています。

個人的にはなんて素敵なセンスじゃあ、と胸をときめかせてしまったのですが。

 

 

言わずもがな、孫最年少です。

祖母と変わらない年齢の、大先輩たちの中へ入って、まずせねばならぬことは、「郷土に興味があります」と全力でおじいさま方へアピール。

 

 

孫世代が、歴史にましてや郷土なんてピンポイントなことに興味がある人はまず少ない。

そのため、おじいさま方、孫が参加することを喜んでくれる反面おっかなびっくりな面もあるだろうことはもうすごくわかりました。

 

 

ただ、まあ、同じ趣味を持つ者通しの会話です。

あっという間に、それこそ祖母以上に会話が進んでしまう。

 

 

あれよあれよと話しは進み、第二回目の会は早速フィールドワークになりました。

 

 

 

 

 

続く!!!!

 

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フィールドワークした場所、続きは明日!