おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

日常11 夏の香り

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夜7時過ぎても明るくなってきた

 

 

「今日は寝られなんだ(寝られなかった)」

 

5月末、朝晩はまだストーブがいるくらい寒くなる日がある。

その日も朝寒くて、リビングに行ったらストーブがついていた。

(やったラッキー♩さすがばあば~)

なんて思いながら、お弁当を作っている途中に、もそもそと寝室から出てきた祖母が神妙な顔をして言った。

 

また歳を嘆くか?と思っていたら。

「何かがもそもそ這うんよ」

わ、とうとう幻覚見始めた!?

「虫じゃあ思うんじゃがね」

リアルにしてもやばい…

とりあえず、掃除をすることを促そうとしたら、私の口からは。

「たちまち(とりあえず)、今日はそう…ぅぎゃーーーーーーーーーーーーー!!!!????」

 

足元にイチゴサイズの小さなネズミ。

 

ネズミはネズミで私の大声に驚き同じ場所をぐるぐる。

私は私で初めて間近でみたネズミにどう対処していいかわからず、とりあえず10メートルほど逃げる。

 

後から考えるとビジュアルは可愛かった。

でも、いろいろなこと(菌やら病気やらネズミが住んでいるであろう場所のこととか)を考えると気持ち悪くてたまらない。

 

祖母の眠りを妨げていたのはネズミだったようで、その日は私の出勤ギリギリまで、掃除洗濯掃除洗濯……

 

「そういえば、夢でネズミに指を噛まれたんよね」

 

いやいや、それ夢じゃなくて現実でしょ!?

 

綺麗好きな祖母は、あれから毎日蚊取り線香を焚いてます。

蚊取り線香、虫だけじゃなくていろいろ効く。

祖母の助言で私も蚊取り線香を焚いているけれど、これいい。

すごく効く。

蚊取り線香って、夏に炊いているイメージで、そのまま「夏のおばあちゃんの家」の香りというイメージになっている。

 

今年は早々に、寒さを気温はまだまだ寒いのに、夏の香りだけがやってきた我が家です。