日常90 おばばとアルバム
最近、おばばは押入れの掃除をした。
でてきた大量の写真が、面白いのなんのって。
孫ももちろん、時々出てくる。
なんでか、二十歳前後の孫の方が、今より老けて見える…
おばばの若い頃の写真もいっぱい出てくる。
カメラ好きだったのかな。
背筋伸ばして、バリバリに働いてたときの写真を持って話してくれる。
「コレは高齢者連れてった時の写真じゃね、こっちが職員。ばばも若かろ? んでこっちが老人」
この説明を聞きながら思ったのが、幾つになっても、自分から見た高齢者は、幾つになっても「高齢者」として覚えてるんだなあってこと。
孫からしたら、もちろんおばばは高齢者。
でも、おばばにとっての高齢者もいたんだよなあっていう、当たり前のことが、やっぱり忘れてしまう。
高齢者施設で働いてたばばは、ギター弾いたり、歌ったり、なんか孫と似たようなことやってたみたい。
鬼の格好して、交通安全の呼びかけみたいなこともやってたんだって。
どれが誰だかわからんが、どれかはばーちゃんよ、なんて言われて、孫爆笑。