日常57 祖母とイチジク
そろそろこの独特な姿をした果物を、奪い合う季節。
相手は猿。
我が家族は全員イチジク大好き。
父はこれのために生きているんじゃなかろうかと、幼い頃は本気で思っていたし。
母はこれをジャムにするためにだけに生まれてきたんじゃなかろうかってくらいジャムばかり作っている。
そんな息子夫婦の姿を大事にしている祖母は、完璧にイチジクの守番。
今年も猿に取られないよう、みんなで逐一イチジク狩り。
孫、実はこの独特な見た目と感触が、子どものときは苦手だった。
見た目と感触に違和感のあるもの、苦手なんだ…
大人になってから、食べられるようになったもののひとつ。
だから孫もイチジク守に参戦しようと思っていた。
しかし、我が家族の執念、甘かった。
孫、今年一度もイチジク取ることなかった…
両親の執念に気圧されつつも、イチジクは美味しく頂けたので、ま、いっか。