おばばと暮らせば

瀬戸内海海域の中山間部に住む、90歳のおばばと孫の暮らし。おばばの言葉や思い出が面白すぎたので記録取っていくことにしました。

日常18 曽祖母の味

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青梅でないと作れない梅仕事。



 

梅肉エキス。

お腹壊したり、風邪のひき始めに、そして滋養のために飲む健康食品。

 

個人的に相性が良くて、市販のものを買って常備薬にしている。

これを、祖母がめっちゃ気に入って。

事あるごとに飲ませていた。

酸っぱいものが好きだからかなーと思っていた。

 

「私のお母さんがね、作ってくれていたんよ」

祖母の母、つまり私の曽祖母が風邪のとき必ず作ってくれるものだったとか。

 

 

つまりこれは、祖母にとっての母の味。

 

 

職場の人と梅肉エキスの話をしていたら、なんと作っているよーとのこと。

周辺に住んでいる人たちのハイスペックなカントリー生活力に脱帽。

早速、妹と作ってみた。

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梅のおへそとり



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ひたすら、おろす作業

 

そして早々に、姉は離脱……。

1kgの青梅をひたすらおろしですりおろす、この作業本当に辛かった……

 

黙々とする作業が好きな妹は文句も言わずにひたすらおろす。

私はパンを作ったり、夕飯の支度をしたりと色々言い訳をして合間で離脱。

 

結果、3時間で完成。

 

完成したそのお味に、悶える姉妹。

市販のものより酸っぱく感じる。

 

そんな姉妹(主に妹)の汗と涙の結晶をなめた祖母の感想。

「見事」

 

なんか、こうもちゃんと褒められたのが初めてで。

姉妹そろってとても嬉しくなった。

ちゃんと曽祖母の味になったのかしら。

ちなみに、曽祖母は梅3~5個で作っていたとか。

この時季にしか作れないものだから、この時季の記憶なのかもしれない。

 

曽祖母の味、もう今年は作らないかなぁ。

作り方を教えてくれた方は、今年3回も作ったそう。

本当に、カントリー生活力高すぎる……。

 

今年は梅に虫がついちゃったので、ちゃんと予防して、来年こそはうちの梅で作ってみよう。

 

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梅肉エキス